ルーテル学院大学 田副 真美
このたびルーテル学院大学で日本交流分析学会第44回大会を開催することになりました。ルーテル学院大学の教員が大会を開催するは2回目で、西暦が変わる2001年に、現ルーテル学院大学名誉教授の白井幸子先生が、「21世紀における日本社会と交流分析の役割」というテーマで第26回大会を開催しました。そして、元号が変わる2019年に、第44回大会をルーテル学院大学で開催させていただくことになり、深い縁を感じるとともに、このような機会を与えてくださいましたことに感謝申し上げます。テーマは、「交流分析の新たな一歩」としました。
大会の概要ですが、学術大会では、一般演題、シンポジウム、特別講演、招待講演、理事長講演を予定しています。シンポジウムでは、交流分析の理論の中心的な理論として位置づけられている人生脚本の理論、脚本分析について、医療、看護、教育、司法領域でご活躍の先生方のご講演を予定しています。お昼の総会は、本学のチャペルで行う予定です。総会の前にパイプオルガンの演奏を予定しております。ぜひ、お集りください。このパイプオルガンは、フランスの名工、ガルニエ一家の手によって製作され、2016年に完成しました。839本のパイプが奏でる音を聞き、しばしくつろいでいただき、午後からのプログラムへの活力を養ってください。
翌日の講習会では、基礎講習会とアドバンスト講習会を並行して行います。基礎講習会では、前半に花岡啓子先生の交流分析の理論の概要、後半に中村延江先生の脚本分析の事例を含めた講義を予定しています。そして、アドバンスト講習会では、白井幸子先生による再決断療法の理論と実際についての講義を予定しています。講師の先生方は、長年、臨床実践に携わっており、交流分析の基礎から実践と幅広く学ぶことができると思います。
学術大会および講習会の様々な経験が、皆様の「交流分析の新たな一歩」となれば幸いです。
最後に、たくさんの会員の皆様の参加をお待ちしております。